ミウラ折りと般若心経

  
ミウラ折りというのは三浦東大名誉教授が発明した、紙などの折り畳み方です。
もとは人工衛星に積む太陽電池パネルを宇宙でスムーズに開くために考え出されたもので、
折り目を直角でなくわずかにずらすことで一瞬にして開くことができ、
また簡単に元に折り畳めるというものです。しかも折り目が傷むということがありません。
地図のような大きな紙を開いたり畳んだりするものに便利です。
今年三月に発行されたアメリカの科学誌サイエンスに、これが実は自然界にも存在し、
ある種の植物の葉がこの方法で折り畳まれていること、
またこれが数値シミュレーションにより合理的な方法であることが証明されたと発表されました。
オルパという会社 (文字通り「折る、パッ」)で地図や特殊図面などに応用し製作販売しており、
オルパさんのホームページではパッと開ける様子が動画で見られます。
そして経本(般若心経)にも同社で適用したというわけです。小さくなるので持ち運びに便利です。
一休さんならなんと言うでしょうか。280文字くらい覚えなさい(喝!)ですか。
便利といえば便利ですが、ぜひとも頻繁に開いたり閉じたり、
門前の小僧に笑われないようしっかりお勤めしていただきたいものです。(05.7.26)


<ミウラ折りによる般若心経(たたんだところと開いたところ>